PowerShot G5 X【1型CMOS・サイクリング登山カメラ】


『PowerShot G5 X』は、Canonプレミアムコンパクトカメラ「Gシリーズ」では初のEVF(電子ビューファインダー)を搭載したモデル。一眼レフをまんまミニュチュア化した外観イメージどおり、優れた操作性をもったコンパクトデジカメです。

小型軽量で高性能なデジカメ。アウトドアフィールドで活躍するカメラをチェック!

特徴

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  • 低ノイズ、高解像感を実現「1.0型CMOSセンサー」
  • 高画質、高感度対応「映像エンジンDIGIC 6」
  • 0.39型、約236万ドットの高性能なEVFを内蔵。
  • 明るいF1.8-F2.8ズームレンズを搭載。
  • 24〜100mmの光学4.2倍ズーム。
  • 高透過率、紫外線カット、表面硬度「多層レンズコーティング」
  • 動体も、高精度にピントを合わせる「31点AF枠」
  • 高速AFとの連動で「約5.9コマ/秒の連続撮影」
  • 詳細なピント合わせに「MFピーキングと拡大機能」
  • 自由度の高い撮影を可能にする「バリアングル液晶」
  • 直感的に操作できる「タッチパネル液晶」
  • ダイヤル、リング、ホイール搭載「豊富な操作系」
  • ボタンの項目を変更できる「機能カスタマイズ」
  • 高度な撮影が楽しめる「EOSアクセサリー連動」

レンズ

レンズは、少し広角よりの光学式の24-100mmズームレンズ。絞り値は広角端F1.8、望遠端F2.8と明るい。レンズ表面には一眼レフ用のEOSレンズに採用されているコーティング技術を施し、逆光でもクリアな描写を実現。また全てのレンズにガラス素材を採用しており長期間の耐久性も期待できます。

イメージセンサー

多くの光を受け止めることができる[1.0型・約2020万画素CMOSセンサー]を採用。いままでの高性能コンデジで多く採用されていた[1/1.7型センサー]と比較すると約2.7倍の大きさ。より広いイメージセンサーは、高解像感、低ノイズ、広いダイナミックレンジを発揮。また、集光効率に優れた裏面照射型構造の採用により、高感度撮影でも安定した解像と低ノイズを実現。
また、搭載する大口径レンズとの組み合わせによって、なめらかなボケ効果を演出して被写体を浮かび上がらせることが可能。

画像エンジン

安定した画質と再現性のため画像エンジンには「DIGIC 6」を採用。優れた画像処理性能によって高画質と高感度性能を実現。夜や室内といった光量の少ないシーンでも手持ちで高画質に撮影することができます。

明暗差の激しいシーンの再現性が向上。明部のダイナミックレンジが約1段広くなり「白とび」を抑えた撮影が可能。またシャドー部のレンジ広いため「黒つぶれ」することなく、繊細に写し出します。

感度上限は[ISO12800]。ノイズとディテールを的確に判断しノイズリダクションを実行。高感度撮影時も解像感に優れ鮮明な記録をおこなう。また、クリエイティブショット、フルハイビジョン動画記録といった数々の機能にも機能する。

フォーカス

AF

AiAF時のAFフレーム数は31点。測距範囲が広く、フレーム端の被写体へのピント合わせも容易にできる。選択できるフレームサイズは細かく、小さな被写体もピント抜けを防止します。

また、約5.9コマ/秒の高速連写と高速AFを活かすことによってシャッターチャンスに対応できるでしょう。

MF

マニュアルフォーカス時の拡大機能が進化。拡大時、画面表示に必要な領域だけになるよう画素読み出し方法を改善。5倍、10倍の拡大表示が可能。

マニュアルフォーカス時のピント合わせを、より高精度に、快適に行えるMFピーキング。ピントが合った被写体の輪郭を、色付き線で強調します。輪郭の検出感度(レベル)や、輪郭線の色を変えることもできます。さらに、G5 Xではファインダーでの動画撮影時にも対応。

ファインダー

Gシリーズ初搭載のファインダーはEVFで、一眼レフと同じく中央上部に装備されています。ファインダーは、ほかの箱形コンデジとちがって設計上に余裕があるため[0.39型(約236万ドット)]と大きく高解像感を実現。また色域が広く、コントラストも高い有機ELを採用しています。見えやすいファインダーは撮影もはかどります。

アイポイントの距離は22ミリ確保してあるため、液晶に鼻や頬があたりにくく撮影に集中できます。また眼鏡をかけていてもフレーミングや各種情報の確認を快適におこなえます。その他、ファインダーそばの接眼センサーによって、ファインダーとライブビュー切替えは自動でおこなわれます。

液晶モニター

背面の液晶モニターには、幅広いフレーミングを可能にする「バリアングル液晶」と、直感的に操作できる「タッチパネル液晶」を採用。

「バリアングル液晶」は、液晶モニターの角度を自由に可動させることで、ロー・ハイアングル撮影が素早く快適な姿勢で行えます。さらに「タッチパネル液晶」との連携によってタブレットのように直感的に自由度の高い撮影が可能です。

操作系

「G5 X」はファインダーをのぞいた状態でも設定を変更できるように電子ダイヤル、露出補正ダイヤル、モードダイヤルを装備。また、ボタンやダイヤルは、ユーザーの使いこなしに対応できるように項目・機能変更をカスタマイズできます。

「電子ダイヤル」はシャッター付近に配置され、シャッタースピードや絞りなどの操作が可能。「露出補正ダイヤル」は右肩に厚みのあるダイヤルとして配置。

「コントローラーリング」はボディ前面のレンズ鏡胴にあり、TvやAv、ズームなど、よく使う機能を割り当てられます。

「コントローラーホイール」は背面の右サイドにあり、各種設定を指先でスピーディーに調整可能。ホイール内に[DRIVE-AFボタン]を搭載したことで、連写やAFの切り替えがワンタッチで操作できる。

動画撮影

動画機能は、コンデジと言えどもマニュアル設定を可能としており、ユーザーの希望するイメージを実現させるため、絞りやISO感度、シャッタースピードを任意で変更できます。

動画撮影時の手ぶれ補正には「ダイナミックIS・5軸手ブレ補正」を搭載。光学ブレ補正に加え、平行移動時の電子ブレ補正や、水平・縦回転の歪み補正も可能に。これら2つの補正の連携によって、歩き撮りの手ブレをも抑制します。

動画記録は[60pフルハイビジョン]に対応。ビットレートはビデオカメラとならぶ[約35Mbps]を実現。そのほか幅広いデバイスに対応する[MP4(MPEG-4)]の記録形式に対応。また、動画圧縮に「MPEG-4 AVC/H.264」、音声圧縮に「MPEG-4 AAC-LC(ステレオ)」を採用。

おまけ動画機能ではなく本格的な撮影を実現。旅先でも手軽に高画質ムービーが撮れます。ちなみに、フル充電バッテリーを使用した際の動画撮影時間は約40分です。

仕様

発売日
2015年10月22日
画素数
2020万画素(有効画素)
センサー
1型CMOS(裏面照射型)
焦点距離
24mm~100mm
F値
F1.8~F2.8
撮影感度
通常:ISO125~12800
最短撮影
5cm(標準)、5cm(マクロ)
シャッター
1~1/2000 秒
秒間連写
5.9コマ/秒
動画方式
1920×1080(フルHD)、MP4(映像:MPEG4-AVC/H.264、音声:MPEG4 AAC-LC(ステレオ))
ファインダー
電子ビューファインダー(236万ドット)
モニター
3インチ 104万ドット
記録メモリ
SDXC、SDHC、SD
撮影枚数
210 枚
大きさ
(W)112.4, (H)76.4, (D)44.2 mm
重量
353 g

まとめ

「PowerShot G5 X」は、薄型コンデジよりボディがわずかに大きいことで制約が少なく、普段なら削ぎ落とされる操作系を十分に装備。これらの操作系はカスタマイズ可能なため、一眼レフに慣れたユーザでもスピーディーに撮影できるでしょう。
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個人的に気に入っているのが「バリアングル液晶」の可動域で、液晶画面をひっくり返して収める事ができます。ひっくり返すことで液晶モニター裏の樹脂面が表になり、液晶表面に傷が入る心配がなくなります。そんなところがアウトドアで使用するばあい便利だと感じています。

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